【埼玉・さいたま市で整体学ぶ】腕の「裏側」を鍛える!『上腕三頭筋』解剖学 – 肘の後ろの痛みや肩周りにも関係?
こんにちは!埼玉整体師養成学校です。
これまで腕の前面にある筋肉、上腕二頭筋や上腕筋について解説しました。力こぶを作る上腕二頭筋に対し、腕の**「裏側」にあるのが、今回解説する『上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)』**です。
上腕三頭筋は、その名の通り**三つの「頭」を持ち、主に肘を伸ばす(伸展)**働きをします。腕を曲げる筋肉(屈筋)である上腕二頭筋や上腕筋とペアになって働く、肘伸展の主役となる筋肉です。腕の動きには、曲げる筋肉と伸ばす筋肉、そしてそれぞれのバランスが非常に重要です。
この上腕三頭筋の状態が、肘の後ろ側の痛みや、肩の動きの制限、腕全体の凝りに関わっていることがあります。
埼玉やさいたま市で、お客様の腕や肩の不調に対し、筋肉のバランスを考慮したアプローチができる整体師を目指すなら、上腕三頭筋の知識は必須です。私たち埼玉整体師養成学校で、体の表裏にある筋肉の連携を学びましょう。
上腕三頭筋って、どこにあるの?

上腕三頭筋は、上腕(二の腕)の**「後ろ側」全体**を覆う、大きな筋肉です。肩関節のすぐ下から始まり、肘関節をまたいで前腕の骨に付着しています。
上腕二頭筋が腕の前面にあるのに対し、上腕三頭筋は腕の後面全体を占めています。文字通り「三頭筋」と呼ばれるように、筋肉の始まりの部分(頭)が三つあります。
上腕三頭筋のキホン解剖学
上腕三頭筋は、三つの頭それぞれ異なる場所から始まりますが、一つの筋肉となって肘に付着し、主に肘を伸ばす働きをします。
-
機能(どんな働きをするの?) 上腕三頭筋全体の最も主要な働きは、**肘関節を伸ばすこと(伸展)**です。物を押したり、突き放したり、立ち上がる際に腕で体を支えたりする動作で中心的に働きます。
三つの頭の中でも特に**「長頭(ちょうとう)」**は、肩甲骨から始まるため肩関節をまたぎ、肩関節の動きにも関与します。
- 腕を体の後ろに引く動き(肩関節の伸展)
- 開いた腕を体の横に閉じる動き(肩関節の内転) を補助します。
また、手をついて体を支えるような際(上腕骨固定時)には、広背筋と協力して肩甲骨を下制したり下方回旋させたりする働き(リバースアクション)も補助的に行います。
-
起始(体のどこから始まるの?) 三つの頭はそれぞれ以下の場所から始まります。
- 長頭: 肩甲骨の、肩関節の関節窩(関節のくぼみ)のすぐ「下」にある**「関節下結節(かんせつかけっせつ)」**という部分から始まります。肩甲骨から始まる唯一の頭です。
- 外側頭(がいそくとう): 上腕骨(腕の骨)の上の方、後ろ側で外側(体の外側)の面に沿って始まります。
- 内側頭(ないそくとう): 上腕骨の真ん中あたり、後ろ側で内側(体の中心に近い側)の面に沿って始まります。外側頭のさらに深い層にあります。
-
停止(体のどこにくっついているの? – ここが動く!) 三つの頭からの筋肉が全て集まり、肘関節をまたいで、前腕の骨である尺骨(しゃっこつ)の、一番後ろにある大きな出っ張り**「肘頭(ちゅうとう)」**に付着しています。いわゆる「肘の先」の部分です。
【ここがポイント!】 上腕三頭筋は、肘伸展の主役であり、特に長頭は肩関節の動き(伸展・内転)にも関わります。三つの頭が協力して、力強く肘を伸ばす働きを担います。
なぜ上腕三頭筋の知識が整体師にとって重要なのでしょうか?
上腕三頭筋は肘を伸ばす力強い筋肉ですが、使い過ぎや、上腕二頭筋とのバランスの崩れなどにより、肘の後ろ側の痛みや、肩の不調に関わることもあります。
- 肘の後ろ側の痛み: 物を押す、支える、投げる、あるいは繰り返し腕を伸ばす動作(プッシュアップ、ベンチプレス、杖を使う、キーボードを打つなど)は、上腕三頭筋、特に肘頭への付着部に大きな負担をかけます。これにより、筋肉自体や腱に炎症が起こり、肘頭周辺など肘の後ろ側に痛みが生じることがあります(上腕三頭筋腱炎など)。
- 腕全体の凝りや張り: 使い過ぎや特定の動作パターンは、上腕三頭筋全体を凝り固まらせ、腕の後ろ側の張りや痛みの原因となります。特に、腕を伸ばした状態を長時間保つ作業(例えば、机の上に腕を置いて何かを書く、絵を描くなど)が多い方に起こりやすいです。
- 肩の痛みや動きの制限: 特に長頭は肩甲骨から始まるため、長頭が硬くなると、腕を体の前から上にあげる動き(肩関節の屈曲)を制限することがあります。これは上腕二頭筋の働きを邪魔することにも繋がります。また、肩を後ろに引く動き(伸展)や、内転の動きでの不調や痛みの原因となることもあります。 上腕二頭筋と上腕三頭筋のバランスが崩れると、肩関節の安定性にも影響が出ることがあります。
整体では、お客様の肘の後ろ側の痛み、腕の伸びにくさ、特定の動作での痛みを評価する際に、上腕三頭筋全体や、肘頭への付着部、そして長頭の硬さなどを丁寧に触察します。また、肘の伸展力や、肩関節の屈曲・伸展・内転の可動域などを評価することで、上腕三頭筋が不調に関与しているかを見極めます。上腕二頭筋とのバランスも見ていくことが大切です。
埼玉で整体師を目指すなら、腕の筋肉をトータルに学ぶ!
埼玉で、そしてさいたま市で、お客様の腕や肩の不調に対して、曲げる筋肉と伸ばす筋肉、そして肩関節との繋がりまで理解して対応できる整体師を目指すなら、上腕三頭筋の解剖学は必須です。
埼玉整体師養成学校では、体の前面と後面にある筋肉、そして関節との連携を体系的に学びます。上腕二頭筋と上腕三頭筋といった、互いに反対の働きをする筋肉の関係性(拮抗筋)を理解することは、筋肉のバランスを整える上で非常に重要です。上腕三頭筋の構造、機能、そして臨床的な重要性(痛みや凝りとの関連、評価法、施術法)についても丁寧に解説・実技指導を行います。
最短2ヶ月で整体師の資格取得を目指せる集中カリキュラムで、実践力を高めましょう。学費も通いやすい安い設定です。整体の学校やスクールをお探しなら、ぜひ一度当校のウェブサイトをご覧いただくか、個別相談や見学にお越しください。
まとめ
今回は、腕の裏側にある大きな筋肉、上腕三頭筋について解説しました。
- 上腕三頭筋は腕の後面にある三つの頭を持つ筋肉(長頭、外側頭、内側頭)。
- 主な機能は肘関節の伸展(肘を伸ばす)。
- 長頭は肩甲骨から始まり、肩関節の伸展・内転にも関わる。
- 肘頭に停止し、**肘の後ろ側の痛み(腱炎)**の原因となることがある。
- 腕全体の凝り、肩の動きの制限、特に肩関節の屈曲制限に関わる。
- 上腕二頭筋と対になって働き、腕の動きとバランスに不可欠。
上腕三頭筋は肘を伸ばす動きの主役であり、長頭は肩の動きにも関わる重要な筋肉です。肘の後ろ側の痛みや、肩の動きの制限、腕の凝りといった不調に関わることがあります。上腕二頭筋と合わせて、腕の筋肉全体のバランスを理解することが、腕や肩の不調改善には欠かせません。
腕の動きと痛みの両方を理解するプロの整体師へ!埼玉整体師養成学校で深く学ぼう!
コメント