【埼玉・さいたま市で整体学ぶ】肩の最深部!『肩甲下筋』の解剖学 – 猫背との関係は?インナーマッスル完全制覇④
こんにちは!埼玉整体師養成学校です。
これまでに、肩のインナーマッスルである「回旋筋腱板(ローテーターカフ)」の中から、棘上筋、棘下筋、小円筋の3つを解説してきました。今回は、いよいよ回旋筋腱板の最後のひとつであり、最も大きな筋肉、そして唯一肩甲骨の**「前面」に位置する『肩甲下筋(けんこうかきん)』**についてご紹介します。
肩甲下筋は、肩を「内側にひねる」動き(内旋)の主役であり、肩関節の安定に欠かせません。そして実は、多くの人が悩む**「猫背」**とも深く関わっている、整体師として見逃せない筋肉です。
埼玉やさいたま市で、お客様の肩関節の不調を深く理解し、根本原因にアプローチできる整体師を目指すなら、この肩甲下筋の知識と触察・施術技術は非常に重要です。私たち埼玉整体師養成学校で、体の「最深部」にある筋肉への理解を深めましょう。
肩甲下筋って、どこにあるの?
肩甲下筋は、その名の通り肩甲骨の「下側」にあるのではなく、肩甲骨の**「体の前面側」**、つまり肋骨に接している側に張り付くように位置しています。
肩甲骨の内側(背骨側)から始まり、肩甲骨の「裏側」全体(肋骨側)を覆うように広がり、肩関節の前面を通って、上腕骨に付着します。回旋筋腱板の中では一番大きく、最も深い層にあります。体の奥深くにあるため、直接触るのが難しい筋肉です。
肩甲下筋のキホン解剖学
肩甲下筋は、回旋筋腱板の中で唯一、肩を「内側にひねる」働きを主要に行います。
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機能(どんな働きをするの?) 肩甲下筋の主な働きは以下の通りです。
- 肩関節の内旋(ないせん): 腕を体の軸に対して**「内側へひねる」**動きの、最も主要な筋肉です。これは回旋筋腱板の中で、後面の3つ(棘上筋、棘下筋、小円筋)が行う「外旋」とは逆の働きになります。物を投げたり、泳いだりする際に、力強く腕を前に振り出すような動きで中心的に働きます。
- 肩関節の水平屈曲、やや内転: 腕を体の前でクロスさせる動きや、少し脇を締める動きを補助します。
- 上腕骨頭を関節窩に引き寄せて安定させる: 棘上筋、棘下筋、小円筋と共に、肩関節の安定化に不可欠な働きをします。肩関節の前面から上腕骨の丸い頭を支え、肩関節が前にずれる(亜脱臼や脱臼)のを防ぐ役割も大きいです。回旋筋腱板の中でも、この前面からの安定化において特に重要視されます。
また、腕(上腕骨)を固定した状態では、前鋸筋と協力して肩甲骨を外旋(今回は詳細な説明を省略します)させる働きも補助的に行います。
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起始(体のどこから始まるの?)
- 肩甲骨の、肋骨に接している広い面全体、「肩甲下窩(けんこうかか)」から始まります。肩甲骨のほとんど前面を覆っています。
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停止(体のどこにくっついているの? – ここが動く!)
- 上腕骨(腕の骨)の上の方、体の内側にある小さな出っ張り**「小結節(しょうけっせつ)」**に付着しています。後面の3つの筋肉が付く「大結節」とは逆側、体の中心に近い側の出っ張りです。
【ここがポイント!】 肩甲下筋の最も重要な機能は「肩関節の内旋」と「肩関節の前面での安定化」です。回旋筋腱板の中で唯一の前面にある筋肉として、他の3つの筋肉と協力して肩関節を守っています。
なぜ肩甲下筋の知識が整体師にとって重要なのでしょうか?
肩甲下筋は、回旋筋腱板の中で唯一の内旋筋であり、そのバランスが崩れると様々な問題を引き起こします。特に、多くの人が悩む猫背との関わりが深いです。
- 猫背と肩甲下筋の硬さ: 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で体が丸まる姿勢(猫背・巻き肩)が続くと、肩甲下筋が縮んで硬くなりやすくなります。 そして、肩甲下筋は腕を内側にひねる筋肉なので、硬くなると肩を内側に強く引っ張り、巻き肩や猫背といった不良姿勢をさらに強めてしまいます。その結果、肩甲骨が前傾・下制し、姿勢をさらに悪化させる悪循環に陥りやすいのです。 つまり、肩甲下筋の硬さは、猫背の原因の一つであり、同時に猫背によって硬くなりやすいという、悪循環の中心になりうる筋肉です。
肩甲下筋が硬くなると、猫背が悪化するだけでなく、肩を外側にひねる動き(外旋)が制限されます。これは、前回解説した棘下筋や小円筋といった外旋筋の働きを妨げることにも繋がります。また、肩の前側や、肩関節の深い部分の痛みの原因となることもあります。腕を後ろに引く動作(外旋・伸展)で痛みを感じる場合、肩甲下筋の硬さが原因の一つであることも少なくありません。
整体では、お客様の肩の動き(特に内旋と外旋の可動域のバランス)、痛みの場所(肩の前側や深部)、猫背の程度などを丁寧に評価することで、肩甲下筋の問題(硬さ、圧痛など)を見つけ出し、適切な施術を行うことが、肩の不調や猫背改善の重要な鍵となります。回旋筋腱板の4つの筋肉全てと、周囲の筋肉のバランスを総合的に評価することが大切です。
埼玉で整体師を目指すなら、回旋筋腱板を完全制覇!
埼玉で、そしてさいたま市で、お客様の肩の不調に対して、回旋筋腱板を含むインナーマッスル全体を評価し、適切な施術ができる整体師を目指すなら、肩甲下筋の解剖学と機能障害への理解は不可欠です。
埼玉整体師養成学校では、回旋筋腱板の4つの筋肉全てについて、それぞれの解剖学、機能、そして臨床的な重要性を丁寧に指導します。座学だけでなく、触察(手で触って筋肉の状態を感じ取る技術)や、肩甲下筋のような深い筋肉への効果的なアプローチ方法も、実践を通して習得できます。
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まとめ
今回は、回旋筋腱板の「前面担当」、肩甲下筋について解説しました。
- 肩甲下筋は肩甲骨の「前面」(肋骨側)にある最も大きなインナーマッスル。
- 主な機能は肩関節の「内旋」と肩関節の「前面での安定化」。
- 肩甲骨の肩甲下窩から始まり、上腕骨の小結節に停止する。
- 回旋筋腱板の中で唯一の内旋筋であり、後面の3つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋)と連携して肩関節を守る。
- 硬さや機能不全は、猫背や巻き肩を強める原因となり、外旋制限や肩の前側・深部の痛みに繋がることが多い。
肩甲下筋は、肩の「内ひねり」の主役として、後面の3つの筋肉と連携して肩関節の安定と動きを支えています。回旋筋腱板の4つの筋肉全てを理解し、そのバランスを評価できることが、肩の不調や猫背改善のために非常に大切です。
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